Categories

Recent Posts

ハロプロお歌ランキング 3.《文学ソング》2

《文学ソング》その2。

夏なのに冬あやちょ。ってこの記事かきはじめは8月だったけどもう10月だし秋あやちょ。って書いてからさらに2ヶ月が経ちぐるっとまわって冬あやちょです。

10位〜1位。やっとこのシリーズおわるね。もはやおわらせるつもりなかったけど、おわります。来年あたりまたやりたいけど、たぶん面倒だからやらないに100あやちょ。

 

20位~11位は此方だよ。

hellopoem.hatenablog.jp

 

第10位:『私のなんにもわかっちゃない』/モーニング娘。'15

歌詞は全体的に散漫としていて、字面だけ追っているとよくわかんなくなっちゃう。でもあらためてタイトルに注目してみると、「私のなんにもわかっちゃない」。この歌は結局のところ、この一言に尽きるのだとおもう。

物事の道理が わからないなんてさ
ただ友達と過ごすのも 難しくなる 難しくなる 

この部分なんて、100人いれば100通りの受け取り方があるのではないかとおもいます。でもその100人ともが(たぶん)共感していて、たとえば、「物事の道理がわからない」のは、じぶんなのか、相手なのか。そもそもの「物事の道理」っていうのが、そのひとがぶちあたってる問題や現実に因るしね。

ちなみにここ、まーちゃんこと佐藤優樹ちゃんがうたってるんです。まーちゃんはいっけん、(まあにけんしても、さんけんしても)、世の中の「ふつう」とは少しずれているようにおもう。「物事の道理がわからない」(変わっている、変人だといわれる)から「友達と過ごすのも難しい」まーちゃんの苦しみなのか、「私の言うこの道理がわからないなんて、あんたとはもうやってけない」っていうある意味での解放なのか、それはほんとうに人によるよねえ。だって「私のなんにもわかっちゃない」だからね。

 

ついでに、わたしの好きなところはここだよ。

大人だというけど あてになどしてない
いつかはまた この私も
大人になって 大人になってしまう

こういう大人⇔子供というものにかぎらず、無自覚と自覚の合間に立たされる人間の苦悩みたいなやつはすきで、よく共感してしまう。。。

 

第9位:『大人にはなりたくない 早く大人になりたい』/Berryz工房

友達とは 髪型かぶった AH
But 私の方がルックス カワイイよ WOW
...たぶん

Berryz工房成長期ソングのうちのひとつ。これ、ある意味とてもミソジニックにとらえられがちで、リスクの高い歌詞だとおもいませんか(というか、この歌詞をすきだと掲げることが)。<女はこうやって腹の中では女友達見下して陰湿だ>みたいなね。

わたしがこの歌詞をすきなのは、「…たぶん」。これがなければ、そこまですきじゃなかったかもしれない。この「...たぶん」がすごく絶妙というか、巧妙...。 だし、この感情が「わたしあるある」すぎる。

じぶんより可愛くない友達をみくだそうとする気持ちがないわけじゃない。でももちろんそれを言葉に出すことはしない。相手を傷つけるし、それに、じぶんがみっともないし惨めだから。なぜって、だってわたしがその友達よりカワイイだなんて誰かが証明してくれるの?っていう。。だれだって少女漫画に出てくる意地悪な女にはなりたくない(まあそれも呪いだけど)、でも元気だけが取り柄の誰からも愛される主人公でもいられるわけがない。だってそんなのはどちらも存在しないからです。 

じぶんを愛してるし、じぶんを愛するために友達をみくだすことがあるってのは、それはそれでリアル。しかしながら、その友達がすきだから友達やってるんだってのもまた事実。その捕らえどころのない煩雑な感情を巧妙にあらわす「...たぶん」。GOOD JOB.

それから、この曲のテーマってつまり「ギャップ」なのかなってのはおもうね。子供でいたいじぶん、大人になりたいじぶん。「理想の女の子」であるじぶんと、そうじゃないじぶん。

思い切り 笑ったら
唇が割れちゃった
がっくり

どうやってもドラマチックにならないこの人生。容赦ない現実たち。

 

第8位:『わがまま 気のまま 愛のジョーク』/モーニング娘。'14

全然意味無い社交トーク
上手になれそうもない
無愛想って言わないで
こんな性格なんだよ

この曲において印象的なのは、激しい自己主張と4つの棘。自信がないゆえに攻撃的、かつ排他的。じゃあその4本の棘で自分の身を守れるか??っていうと、不安もある。でも、

負けない 負けない 負けたくないから
笑顔でごまかさない
うわべの愛情なんかは要らない
なんにも怖くはない

。バラはうつくしいけど、それだけじゃない。観賞用なんかじゃないし、自己主張もする、武器だってもっている。傲慢な見下しや上っ面だけの理解なんて求めてない。女の子の苦悩を描いたようなこの曲だけど、実はめちゃめちゃガールズパワー溢れる詞。これこそ文学ソング。

 

第7位:『I WISH』/モーニング娘。&『自転車チリリン』/スマイレージ

初期モーニング娘。定番のお説教ソングという名の病み(闇)ソング、『I WISH』。このお歌の素晴らしいところはもちろん、

人生って素晴らしい
ほら 誰かと出会ったり 恋をしてみたり
Ah 素晴らしい Ah 夢中で
笑ったり 泣いたり出来る 

というところではもちろんありません。ここんところだけ読むと、わたしの中の「きれいごというなバカヤロー!ガール」がでてきてしまうので......

でも笑顔は大切にしたい
愛する人のために...

こっちだよ。この歌詞そのものというか、この歌詞が最後にくるってのがなかなか。。心ゆさぶるものがあるね。「でも」。まずここで引っかかる。この文面だと、主人公は、なんらかの理由で笑顔を大切したいけどし辛い状態、つまり、

晴れの日があるから
そのうち雨も降る

の雨が降ってる状態。この曲は、聞き手を励まそうというのが主題なのではなく、歌い手が現実の辛さに向き合おう、なんとか乗り越えよう、という心情をテーマにした曲なのですね。だからラストに、その辛さを乗り越えられなかったとしても、勇気をもってお話しできなかったとしても、大好きな人のために笑顔は大切にしたいな。。っていう。。(><)

 

対して、2011年に発表されたスマイレージ(現:アンジュルム)の『自転車チリリン』。さきの『I WISH』と冒頭が似ています。

夕暮れて なんか 寂しくて 誰かを探す 

のが自転車チリリン。

ひとりぼっちで少し 退屈な夜
私だけが寂しいの? 

がI WISH。でも似てるのは冒頭だけで、あとは対照的。『I WISH』では、

くだらなくて 笑える
メール届いた

けど、『自転車チリリン』では、

こんな日はやっぱ繋がらない
一人ぼっち

。でもって、『自転車チリリン』には、悲劇性が少ないです。『I WISH』では、すごく辛い出来事があったんだろうし、今もその最中にいるんだろうということが容易に読み取れるワケですが、『チリリン』にはそういうのはない。あるとしたら、毎日の生活、そのなかでの憂鬱や諦めや幸せ。これはつんくの曲全体にいえることかもしれないけれど、はじまりがあって終わりがあるのではなく、どこからか続いてきて、これからも続いていく、その中での一部を切り取りました。感。

そして、そういう単純さには、ひとりで向き合ってかなくちゃならないってこと。誰かのためになんとやらってのは、ある意味幸せなことでもあるよね。

 

第6位『Take off is now』/モーニング娘。

さいきん歌詞をちゃんと見て、好きになった曲です。アイドルという職業はとりわけそうだろうけれど、とにかく女は見た目やら行動やらうるさく言われがち。「女だから」って理由で制限されること、強制されることが21世紀のこの世の中でも多すぎるんです。

そうね 羽があるのに
使わないのは 悲しいもんね
Take off is now

この曲からは、そういう「女であること」の縛りから解き放ってくれるような清々しさをかんじるし、「かっこいい!」というよりは、「これでいいんだ」っていうほうが強い。勇気をもらえるっていうのは月並みな表現ですが、まさにこれのことを言うんだなというかんじです。

何かがパッと破れ 視野がドバっと広がった
胸がスキッとしたわ 頭もなんか軽い感じ
一人の夜がもう 素敵に輝いてる
女として夢を 抱いてた夜へ

  

第5位:『恋したい新党』/ハロプロ研修生&『なんちゃって恋愛』/モーニング娘。

第6位の『Take off is now!』とは正反対の、縛られまくってる女の子が主人公の2曲。ハロプロ研修生が歌う『恋したい新党』は、タイトルどおり「恋がしたい」歌。。。??

 本当の恋したい
すべて投げ出すくらいの
そしたらこんなモヤモヤから解放ね
救い出してよ かわいい方だと思うけど
今ならすごく 尽くせそうな気がするんだけど...

思うのですが、「恋したい」って言ってる時の「恋」って幻想だよね。恋人さえいれば。恋さえできればもっと自分に自信がもてるのに。幸せになれるのに。。というような。この「恋したい」は、いわゆる孤独感の戦いともまた別で、どちらかといえば焦燥感や疎外感に似たものがあるとおもう。みんなが簡単にやってることが、自分にはできない、置いていかれるんじゃないかっていう不安。

友達はいつからかしっかりして
っていうかきっと私が世間知らず

という歌詞からもわかるように、「恋」することがあたかも成長の一過程であるかのように捉えられているかんじ?。

ただでさえ世界って、恋愛や結婚=すばらしいもの、うつくしいもの、のように思わせようとしてくる節があるじゃん。これは人によると思うんですけど、「結婚できなかったらどうしよう」っていう不安は、わたしは小学生くらいの頃からありました。結婚できない/しない人たちがいじられたり、不幸だといわれたりするようなメディアをみて育ってきたし。

で、この歌はつまり、なかなか世間のいう「女の子」にあてはまれないよ、「恋愛」できないよって苦しみの歌だとおもう。でも、その「恋愛」の先になにがあるかっていうとさあ。。 

なんちゃって恋愛をしたとこで
寂しくなるだけ
それなのにぬくもりを感じたくなる

これがモーニング娘。『なんちゃって恋愛』の一節。

この2曲すっごく似てて、でもひとつだけ違うのは、『恋したい新党』は大人になりたい女の子、『なんちゃって恋愛』は子供に戻りたい女の子の歌なんじゃないのかな。似てるけど、『恋したい新党』よりちょっと成長したver.が『なんちゃって恋愛』って感じに聴こえる。

彼氏さえできれば、恋さえできれば、って思ってて、実際にできました。でもその先にあったのは虚しさ寂しさだけでした。。って。しかもこの後に及んでまだそれは「本当の恋」じゃないからだって思ってる。

 

『ウテナ』(映画のほう)でさ、世界から脱出しようとしたアンシーが、大きいお城を見つけるじゃん。ここではおそらく、おとぎ話の、「お姫様は王子さまに見初められて、末長く幸せに暮らしましたとさ」っていうハッピーエンドが出口として提示されてるわけなんです。でもまあ知ってるひとは知ってるとおもうんですけど、それは「罠」なんだよ。そこはほんとうの出口ではないというわけ。

話を戻すと、「本当の恋」さえすれば今感じてるそのモヤモヤから解き放たれるとか、最高の幸せを手に入れられるとかっていうのは、「罠」なんです。誰かに我慢を強いて、お城に閉じ込めておくための。

でもそうだからって、それがわかったからって、すぐに変われたら苦労しないじゃん。さっきも書いた「孤独との戦い」ってやつにも密接につながってくる。だから、そういう苦しみや辛さがめちゃくちゃリアルに表現されてるこの2曲、すき。

 

第4位:『100回のKISS』/松浦亜弥

4位以降は、もう何がすごいとかすごくないとかじゃないです。「わかる」。ただそれだけ。この『100回のKISS』も、めっっっっちゃわかる。

なんかそれぞれに 
知らない部分とか あってもいいと思う
って言うか 別に別に別に...

このブログでも頻発する「っていうか」「べつに」「おもう」。これ、言いたいことがあるんだけど、なんかうまく説明できないっていうか、そういう時に使う言葉なんだとおもう... 伝えたい、でもうまく言えない(言いたくない)ってのがすごくよく表されてる歌詞。

この街で 出会ってから
いろんな事を覚えていくよ
言葉使いだって なんだか 変わった気がする

これあるよね。恋人とかに限った話ではなく、友達とか先輩とか、すごく仲良くなると言葉遣いってうつるんだよ。単純に地方出身者が東京に出てきて〜っていうのだけじゃないとおもう。

この歌、彼氏に浮気された女の子、っていう解釈を耳にしたことがあるんですけど、わたしはどっちかっていうと「友だち」の歌にきこえる。

誰かみたいに uh
面白く 話せないだけ

ここでいう「誰か」は、彼氏の浮気相手のことと捉えるのが一般的なのかもわからないけれど、わたしはその友だち(or恋人)本人に対する嫌味や嫉妬に聴こえるな。。

 

第3位:『心の叫びを歌にしてみた』/℃-ute

あなたの代わりはどこにもないけど
私の代わりは居るみたいだね

この歌のテーマは「理由のないメランコリー」。4位の『100回のKISS』はたぶんなんかしらの理由(ぼんやりとだけど)があって気分がふさいでるわけだけど、こっちには理由がないんだとおもう。理由がないと、対処のしようもなくて参るね。

わたし的に秀逸だとおもうのは以下の歌詞。

あなたにこれ以上近づけないのは
嫌われないように私が勝手に
作ってる事もわかってるの AH

涙の自分に浸ってる
明日の一限目さぼろうかな

この1限さぼろうとする気持ちの流れわかる。「さぼろう!」じゃなくて「さぼろうかな」なのもミソ。このこ、単位も危うくなくて、サボり遅刻常習犯でもなさそう。大学の授業って基本は週1半期で14~15回だとおもうんで、一回休むとけっこう置いてかれるんだよね。真面目に受けてればの話だけど。だから「明日さぼろう」じゃなくて「明日の一限目さぼろうかな」って迷いをみせるのが、優等生℃-uteならではの悩みだね。

上3行も、好かれるために自分を作ってる、しかもそのことをなまじ自覚しちゃってるもんで余計くるしいんだよね〜〜わかる〜〜

 

第2位:『Crazy 完全な大人』/℃-ute

無邪気なフリして ご機嫌を伺ってる
肩凝る日々から 解放されなきゃ そろそろ

これは℃-uteにはばっちりあてはまる歌詞だとおもうんだけど、べつに℃-uteじゃなくてもばっちりあてはまるな。大人⇔子供の中間にいる人間の苦悩。

この曲には「完全」「完璧」というふたつの似た言葉が出てくるのですが、違いってなんだろうね。わたし的には、「完全な大人」=年齢や、世間から見ての大人。否応なしになる大人。「完璧な大人」=物質主義や利益至上主義に乗っ取られたロボットみたいな大人。

生まれながらにある 私らしさが好き

こういうこといってるとね、それこそ「こども」だなんだって言われるけれど、そういうこと言ってるやつのほうが「こども」なんだよ。その人のその人らしさを認めることができなくて、なにが大人かっておもうね... みんなLe petit prince読んで...このきもちを忘れないでいることが大人だよ...

 

第1位:(ぱんぱかぱん)『1億3千万総ダイエット王国』/Berryz工房

 一億総活躍プランが発表されたのは皮肉にも?この歌よりあとなんだよね。誰かにとって役に立つ人間しか大切にされないとか、国にとって役立つ人間に育てようとするとか、ぜんぶ逆で、ひっくりかえってる。

どいつもこいつも×3 美人好き
年がら年中×3 美人好き

この世に蔓延るルッキズム。うつくしくなければ女じゃないのだろうか。女じゃなければ、人間じゃないのだろうか。

生きてる意味が知りたい
愛する意味を知りたい
私の本当の意味を知りたい
優しい人になりたい
この世の為になりたい
お願い お願い お願い お願い

 生きてる意味なんてないし、愛する意味もない、わたしの本当の意味もない、優しい人にはなれない、だからこの世の為になんてなれない。愛されなきゃ、恋愛してなきゃ、完璧な大人じゃなきゃ、だめなんだろうか。「意味」がないとわたしたちは許されないのかな。ぜったい違うのに、そうじゃないはずなのに、わたしは今日もこんなブログを書きながら、誰かが褒めてくれるのをずっと待ってる。だけだよ。

 

まとめ

長かったね。また卒論の規定字数にもうすこしで届きそうみたいな字数を書いてしまった。あと、じつは入りそうで入らなかった曲に「ええか!?」と「エイティーンエモーション」があるよ。ごめんね。それもオススメだからきいたことないひとはきいてみて。

 

追記: つんくはテグジュペリなので、みんなLe petit princeは読んだほうがよい。

 

 

スポンサーサイト